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弔電と香典の違いとは?両方送るべき?基本的なマナーをご説明

弔電
2021/12/10 更新日:2023/08/04
大切な人の訃報に面して、どうしても事情があって故人を直接お見送りできないこともあります。そんなときには弔電を送りお悔みの気持ちを伝えますが、気になるのが香典との関係です。
今回は弔電と香典の違いについてご説明します。また、弔電と香典は両方送るべきなのかについてもケース別にお伝えし、基本的なマナーもご紹介していきます。

「弔電」と「香典」の違いとは?

まずは、弔電と香典の違いについてそれぞれの違いをご説明します。

弔電とは

弔電はお通夜やお葬式、告別式に参列できない場合に、ご遺族の方にお悔やみの気持ちを伝えるための電報のことです。

訃報を知ってすぐにでも駆け付けたいけれど、遠方に住んでいたり健康上の理由だったりと、故人に直接会って見送ることが難しい場合もあります。そのようなときに、せめてものお悔やみの気持ちを伝えるのが弔電の役割です。

香典とは

香典は、お通夜やお葬式、そして告別式の際にご遺族にお渡しするお金のことを指します。

元々は仏式のお葬式では故人の霊前にお線香などをお供えしました。しかし、突然の出費があったご遺族に少しでも役立ててほしいという気持ちから現金を包むようになったのです。

葬儀・告別式に参列できない場合は、後日現金書留で郵送するのが一般的です。

弔電と香典は両方送るべきなのか?

通夜や葬儀、告別式に参列する場合は、ご遺族に直接お悔やみを伝えることになりますので、弔電を送る必要はありません。式場へ香典のみを持参します。

ですが、葬儀や告別式に参列できない場合は、弔電と香典を両方送るべきなのか、どちらか一方だけ送るのか、はっきりと決まっていません。
故人と直接お別れができない際に、香典を現金書留で送るケースもあります。ですので、故人との今までの関係性やこれからのご遺族との付き合いがあるかどうかによって決めると良いでしょう。

では、通夜や葬儀・告別式に参列ができない場合を想定して、どうすべきなのか一般的な判断基準をご説明します。

故人との関係が深くなかった場合

故人とは普段からあまりお付き合いがなかったという場合は、弔電のみを送るケースが大半です。香典まで送ってしまうとご遺族に気を遣わせかねません。

故人やご遺族と親しかった場合

日常的にお付き合いがあり特に親しい関係だった場合は、まずは弔電を送り、後日香典を送りましょう。もし香典返しを辞退するなら、「お返しのご配慮は遠慮させていただきますようお願い申し上げます」とメッセージを添えると失礼になりません。

弔電と香典の基本的なマナーとは?

ここからは、弔電と香典それぞれについて、基本的なマナーを確認していきましょう。

弔電の基本的なマナー

弔電はご葬儀・告別式の際に読み上げられます。地方によってはお通夜の際に葬儀社の方が読み上げたり、掲示されたりということもありますので、弔電はできるだけ速やかに、遅くとも告別式までに送る必要があります。
どうしても葬儀会場で行われる告別式の開始日時までにお届けが間に合わない場合は、弔電は喪主の方や遺族のご自宅あてに送られるといいでしょう。

また、弔電の送り先も把握しておきましょう。宛名は喪主にするのが一般的です。喪主の名前が分からない場合は「○○家 ご遺族様」「○○(故人の氏名)様 ご遺族様」とするとよいでしょう。

弔電の送り方・宛名の書き方などの詳細は以下の記事もご確認ください。


【弔電の送り方】お悔やみ電報の宛名の書き方や基本的なマナー

香典の基本的なマナー

香典は香典袋に包んでご遺族や受付で手渡します。
この時、包む紙幣は折り目のついた古いお札を使いましょう。新札だと不幸が訪れることを予期し準備していた印象を与えてしまうためです。ただし、あまりにもボロボロのお札は失礼にあたるので避けたほうがよいでしょう。

また、お札の枚数は奇数にし、肖像画のある方を下にして包みます。
これは、枚数が割り切れる数(偶数)だと「縁が切れる」を意味してしまうためで、お札を裏にするのは「故人との別れが悲しいので顔を上げられません」という意味です。

香典袋の表書きや種類は、宗教や宗派によって変わりますので、故人の宗教に合ったものを選びましょう。

・仏式なら表書きは「御霊前」、浄土真宗なら「御仏前」。絵柄は蓮の花。
・神式では表書きは「御神前」「御玉串料」「御榊科」。「御霊前」も可だが、蓮の絵柄はNG。
・キリスト教式では「御花料」。カトリックなら「御ミサ料」も可。絵柄は十字架や百合。

表書きの下部分には差出人のフルネームを書き、中袋には住所や氏名、金額をきちんと記入しましょう。

後日香典を送る場合は香典袋で包み、電報と現金書留で送ります。電報でなく、お悔やみの手紙を添えるのも良いでしょう。ご遺族を慰め労わるお悔やみの言葉や、参列できなかったお詫び、故人への想いを書くようにします。告別式から1週間以内に送るのがベストですが、遅くても1ヵ月以内に手配します。


弔電と香典の費用目安

ここでは弔電、香典の費用目安についてご紹介します。

弔電の費用目安

弔電の費用は、電報会社や、台紙の種類、ギフトの有無などによって異なります。

一般的な目安としては1,000円~5,000円程度で、故人との関係性にもよって変わってきます。
弔電は故人と遺族に心のこもったお悔やみの気持ちを伝えることが大切です。金額にこだわらず、できるだけ心込めてお悔やみの気持ちを伝えましょう。

香典の費用目安

香典の金額目安は故人や遺族との関係性、葬儀の規模によって変わってきます。

故人が親族の場合は、故人との血縁関係が近いほど高額になります。

・親:10万円
・兄弟姉妹:5万円
・祖父母:1万円~5万円
・叔父・叔母(伯父・伯母):1万円~3万円

勤務先関係や友人、知人であれば5千円~1万円が相場です。
面識があるかや、お付き合いの長さなど故人との関係性によっても金額が変わります。

まとめ:弔電と香典は両方送るケースもある

弔電と香典の違いや、どのような時に送るべきかを紹介してきました。場合によっては弔電も香典も両方とも送ることもありますが、確かな決まりはありません。同じような立場の方に連絡を取ってどのように対応するか相談するのも良いでしょう。
マナーを守ってご遺族の気持ちに寄り添いながら、故人を偲びましょう。

弔電の送り方、マナーに不安があるという方は電報屋のエクスメールへご相談ください。安心して弔電を送れるようにスタッフがサポートさせて頂きます。
弔電の台紙や、弔電と一緒に送れる線香や供花のギフト商品も豊富に取り揃えておりますので是非お問い合わせください。

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