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【弔電の送り方】宛名・文面の書き方やマナー、喪主以外への送り方も解説

2021/08/26 更新日:2024/07/10
葬儀に際しお悔やみの言葉を伝える電報を「弔電」といいます。葬儀でのマナー違反は今後の人間関係に影響する可能性もあるため、弔電の送り方やマナーはしっかり把握しておきたいものです。

しかし、弔電の申込方法、宛名の書き方、弔電を送るタイミングなど、分からないことも多いですよね。

そこで今回は、弔電の送り方やマナーについて解説します。喪主以外に送る場合の宛名の書き方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

弔電とは?送り方は電話、ネット、郵便局窓口の3種類

「弔電」とは、通夜・葬儀・告別式に送る電報のことです。
親族や知人の訃報の連絡を受けた場合、可能な限りご葬儀に参列するべきですが、体調や身体の状態、遠方への移動などの関係でどうしても参列できない場合、コロナ禍で参列が遠慮される場合に、電報でお悔やみの言葉を伝えます。
そのため、通夜・葬儀・告別式のいずれかに参列できる場合は、弔電を送る必要はありません。

弔電は、115への電話(NTT)、郵便局の窓口で手配することができます。また、民間企業が提供している電報サービスも多くの種類があり、インターネットや電話で簡単に申し込むことができます。

ネット申し込みでの弔電(電報)の送り方

弔電・お悔やみ電報を送る方法としては、台紙の種類の豊富さや、文例集が活用できる点、お支払いの利便性などからインターネットからの申し込みがおすすめです。ここではインターネット申込での弔電の送り方をご説明します。

①送り先、お通夜・葬儀・告別式の情報確認

弔電はお通夜、葬儀・告別式、いずれに送っても問題ありません。

以下の情報を事前にまとめておくと、スムーズに依頼を進めることができますので確認しましょう。

・お届け先の氏名、住所、電話番号
(斎場などの会場で行う場合は会場の名前、住所、電話番号)
・式事の日時、お届け日時
・メッセージの内容
・差出人の氏名(会社名、肩書)
・注文者の連絡先の電話番号とメールアドレス
・予算と決済方法

②お悔やみの言葉を考える

弔電に記載する、故人や親族に向けたお悔やみの言葉を考えます。
エクスメールでは文例集もご用意していますのでご利用ください。

弔電・お悔やみの文例集はこちら

③台紙やギフトを選ぶ

弔電に相応しい台紙を選びます。また、お線香や供花などのギフトを一緒に贈ることもおすすめです。

弔電におすすめの台紙やギフトはこちら

④弔電を申込む

弔電をネットから申込む場合は、選んだ商品や文例からそのまま申込むことができます。

お届け先やお届け日など必要な情報を入力し、お支払いを行って完了です。

ネットで弔電を送るなら「電報屋のエクスメール」がおすすめです!エクスメールでの電報の送り方は下記のコラムで詳しくご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
電報はネットで簡単に申込みできる!エクスメールで電報を依頼する流れ

弔電の宛先・宛名・差出人の書き方

弔電を申込む際に、宛名や宛先を入力する必要があります。ここからは、弔電の宛先、宛名、差出人の書き方についてご説明していきます。

葬儀場へ送る弔電の宛名は「気付」を使う

弔電の送り方でまず気になる「宛先」ですが、弔電の送り先は「葬儀・告別式が執り行われる斎場もしくはご自宅」にします。
事前にお通夜や葬儀がどこで行われるか確認しておくと安心です。

火葬のみの場合は、火葬場へ送っても遺族の滞在時間が短いため、弔電の受け渡しが非常に困難です。火葬場には送らず、ご自宅宛てに送るようにしましょう。

また、弔電を斎場に送る場合、斎場名は「気付」を用いて、下記のように宛名に記載します。

・「○○葬儀場 気付 (喪主名)様」
・「○○セレモニーホール 気付 (故人名)様 ご遺族様」

「気付」を用いた電報の送り方について、詳しくはこちらのページで紹介しています。
「気付」とは?意味や書き方・使い方について詳しく解説

喪主・喪主以外へ送る弔電の宛名の書き方

弔電の宛名は「喪主」にするのが一般的です。なぜなら、斎場では「喪主の名前」で葬儀が管理されているからです。
また、名前はフルネームを記載しますので、漢字などの間違いがないか入念に確認しておきましょう。

なお、場合によっては喪主の氏名がわからないこともあると思います。その場合は「○○家ご遺族様」「○○(故人の氏名)様 ご遺族様」という宛名にしておけば、失礼に当たらずに弔電を送ることができます。

喪主以外の方への弔電の送り方も確認しておきましょう。

喪主と面識がなく、喪主以外の遺族の知人に弔電を送りたい場合は、喪主の氏名を確認した上で、宛名は「〇〇(喪主の氏名)様方 △△(知人の氏名)様」とするとよいでしょう。

差出人は故人との関係が分かる書き方にする

弔電の差出人の表記は、ご遺族が見ても誰からの弔電かが分かるように「差出人名と故人との関係」を記載するのが正しい弔電の送り方です。

また、会社関係者などで連名で送る場合は、目上の方から順に名前を記入します。人数が多い場合は「○○一同」のようにまとめます。

その場合も、故人との関係が分かるように記載をします。

例)
電報屋 太郎(〇〇株式会社 同僚)

〇〇株式会社 〇期入社 同期一同

弔電の文面、送り方のマナー

お葬式にお悔やみの電報を送るにあたっては、送り方のマナーにも注意して準備を進めてください。

訃報を聞いたらすぐに弔電を手配する

弔電は、訃報を聞いたらできる限り早めに手配する必要があります。
通夜前もしくは葬儀・告別式前に届けるのが一般的なマナーだからです。

弔電は多くの場合には葬儀・告別式の場で読み上げられますが、葬儀・告別式の当日は喪主や喪主以外のご遺族の方は慌ただしくしていることが考えられます。そのため、葬儀・告別式の当日よりは前日の通夜が始まるまでに届けるほうが安心です。

とはいえ、弔事は急に訪れるもので、結婚式の祝電のように日程に余裕があるわけではありません。訃報を聞いた時点から通夜までのわずかな時間で、通夜に間に合うように弔電を手配する必要があるのです。
どうしても通夜に間に合わない場合には、葬儀・告別式までに届くように手配をしましょう。

なお、訃報を聞いた時点で葬儀・告別式までに間に合わないことがわかっている場合、お葬式に参列できないことをご遺族に伝えて「香典」や「お悔やみの手紙(お悔やみ電報)」を喪主やご遺族のご自宅へ送るようにしてください。

葬儀後に訃報を知った場合の「お悔やみの手紙」について、マナーや文例を下記のコラムで詳しく紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。

故人の宗教様式に合わせた文面に

弔電の送り方で重要なポイントの1つが、弔電の文面で使う言葉を「亡くなった方の宗教様式に合わせる」ということです。
例えば、

・ご冥福
・供養
・成仏
・往生

といった用語は仏教由来の言葉です。そのため、仏式のお葬式であれば問題はないのですが、亡くなった方がキリスト教徒など仏教以外の宗教であった場合は適切な表現になりません。
弔電のメッセージを作成する際は、故人の宗教様式に合わせた文面を心がけるようにしましょう。

宗教・宗派によらず、使うことができるお悔やみ文例は下記のようなものがあります。
「ご訃報に接し、心から哀悼の意を表します。安らかにご永眠されますようにお祈りいたします。」
「ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、衷心より哀悼の意を表します。」
「ご訃報に接し、惜別の情を禁じ得ません。安らかにご永眠されますようお祈りいたします。」

文章中に使用するのは「喪主から見た続柄に適切な敬称」

弔電の文章中に、亡くなった方を指す言葉を使うことがありますが、その際には実名を使用するのではなく「喪主から見た続柄」に相当する敬称を使用するのが送り方のマナーです。

例えば、喪主が亡くなった方の息子さんの場合、亡くなった方は喪主から見て実父にあたるため「ご尊父」や「ご岳父」などの敬称を使用します。
具体的には、

・亡くなったのが喪主の「実父」:ご尊父様など
・亡くなったのが喪主の「実母」:ご母堂様など
・亡くなったのが喪主の「祖父」:ご祖父様など
・亡くなったのが喪主の「祖母」:ご祖母様など
・亡くなったのが喪主の「妻の父」ご岳父様
・亡くなったのが喪主の「妻の母」ご岳母様、ご丈母様など
・亡くなったのが喪主の「夫」:ご主人様、ご夫君様など
・亡くなったのが喪主の「妻」:ご令室様、ご令閨様など
・亡くなったのが喪主の「息子」:ご令息様など
・亡くなったのが喪主の「娘」:ご令嬢様など
・亡くなったのが喪主の「兄」:ご令兄様など
・亡くなったのが喪主の「姉」:ご令姉様など
・亡くなったのが喪主の「弟」:ご令弟様など
・亡くなったのが喪主の「妹」:ご令妹様など
・亡くなったのが喪主の「孫」:ご令孫様など

といった敬称を用います。
訃報の連絡を受けた際には、喪主と亡くなった方の続柄についてもきちんと確認しておきましょう。

「忌み言葉」を使わない

弔電の送り方のマナーとして特に注意するべきなのは「忌み言葉」の存在です。
忌み言葉とは、縁起の悪い言葉や言い回しのことであり、弔電においては「不幸が重なる」「不幸が繰り返される」ようなイメージを連想させる言葉を使うことはマナー違反となります。

例えば「死」などの直接的な表現は絶対にNGですし、それを連想させる「四(死:し)」「九(苦:く)」も使えません。
さらに、一般的な表現ではありますが「再び」「追って」の他にも「またまた」「重ね重ね」などの表現も、不幸の再来を予感させてしまうため使ってはいけません。

なお、忌み言葉は一般的なお祝い用の電報(祝電など)でも使えないので覚えておきましょう。

家族葬では弔電を送らないケースも

最近は家族葬が増えており、ご遺族の意向によって、会葬や香典を辞退する旨の案内があったり、場合によっては弔電についても辞退されることがあります。
『お悔やみを伝えたい』という気持ちもあるかもしれませんが、この場合はご遺族の意向を尊重し弔電を送ることは控えるようにします。

弔電を受け取った場合はお礼状を送る

ここまで、弔電の送り方についてご説明してきましたが、ここでは弔電を受け取った場合の対応についてご紹介します。
弔電を受け取ったら、葬儀が終わった後にできるだけ早めにお礼を伝えます。

弔電のみをいただいた場合、お返しの品を準備する必要はありません。

お返しの品を送ることでかえって気を遣わせてしまうこともあるので、弔電をいただいた場合は、お礼状で感謝の気持ちをお伝えしましょう。親しい間柄であればお電話をするのも良いでしょう。

弔電が届いた場合のお礼の方法・マナーについては下記のコラムで詳しくご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

まとめ:送り方のマナーに注意して弔電を出しましょう

弔電は、亡くなった方へのお悔やみの気持ちを伝える手段として長年にわたって用いられています。
後日きちんと挨拶に伺う必要はありますが、お葬式に参列できない場合はお葬式の日に間に合うようにお悔やみの電報を送りましょう。
急いで手配をする必要はありますが、送り方のマナーについても注意しながら弔電を用意することが大切です。

お悔やみの文例については電報屋のエクスメールでもご紹介しておりますので、活用ください。また、お届け先の郵便番号がわかれば電報のお届け日数についても確認いただけますので、お急ぎの場合はご確認ください。

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