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「気付」とは?意味や書き方・使い方について詳しく解説

2022/06/21 更新日:2024/02/07
電報はお通夜やお葬式に送る「弔電」や、結婚式や披露宴、会社関係者の栄転や昇進などのお祝い事に送る「祝電」など様々なシーンで活用されます。しかし、電報を送る機会があまりない方にとっては、送り方やマナーが気になって不安に感じることもあるでしょう。

電報のマナーの中でも特に間違えやすいのが「気付(きつけ・きづけ)」です。

「気付の正しい使い方が分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、電報のマナーである気付を使った宛名の書き方について、例文付きで詳しく解説します。

また、よく似ている「様方」や「御中」との違いにつてもご紹介しますのでご参考ください。

気付とは?

「気付」の読み方は「きつけ」ですが、「きづけ」と濁って読むケースもあります。

「気付」とは、郵便物の宛名の1種で、郵便物を受取人の自宅住所ではなく、勤め先や立ち寄り先の会場などの一時的な滞在先に届ける場合に用いられます。

例えば、宿泊先のホテルに荷物を送る場合や、入院中の方に書類を送る場合には「気付」を使用します。また、ビジネスのシーンでは親会社の内部にある子会社宛てに郵送物を送るときにも使用します。
電報においては、結婚式会場に送る祝電や、斎場・葬儀場で行われるお通夜・お葬式に弔電を送る場合に「気付」を使用します。

自宅に電報を送るときは住所と宛名をそのまま記入すれば問題ありませんが、送付先が受取人の自宅でないときのみ、必要に応じて「気付」を用いると考えておきましょう。

気付と御中・様方との違い

宛名に企業名や同居人の名前を使用するときには、「御中」や「様方」を使用します。
気付と混同する方も多いため、ここでは「気付」と「御中」「様方」との違いについて整理していきます。

「御中」は個人ではない宛名に付ける

「御中(おんちゅう)」とは、企業名、団体名、部署名、官庁、店名など、個人ではない宛て名に添える敬称のことです。御中は気付と一緒に使うこともあります。

注意したい点としては、担当者の個人名を記載するときには使用しないということです。

【書き方の例】
■企業名だけしか分からない場合

◯◯会社御中

■ある会社の中に別の会社がある場合

◯◯会社気付
△△会社御中

■個人名まで分かる場合

◯◯会社◯◯部 △△様
※御中は使用しません。

「様方」は世帯主の宛名に付ける

「様方(さまがた)」とは、世帯主など、その家の代表者の宛名に付けて使う敬称で、送付先の世帯主と受取人の名字が違うときに利用します。
例えば二世帯で生活してる場合や、下宿をしている学生などに送る場合には「気付」ではなく「様方」を使います。

【書き方の例】

〇〇様方 △△様
※〇〇は世帯主の方のお名前、△△には送りたい方のお名前

気付の使い方・書き方の具体例

ここからは、気付を使った宛名の正しい書き方について、電報を送るときの場合を例に解説していきます。

葬儀場に送る場合

弔電のお届け先を入力する際に、気付を使用する必要がある場合には一般的に以下のような書き方をします。

「○○葬儀場 気付 (喪主名)様」

「○○セレモニーホール 気付 (故人名)様 ご遺族様」

電報屋のエクスメールではお届け先に「式/会場名等」という入力項目がありますので、そこには以下のように入力します。

例「〇〇斎場 気付」

式場に送る場合

祝電を式場に送る場合は以下のような書き方をします。
〇〇ホテル 気付 (新郎もしくは新婦名)様

〇〇ウェディング 気付 (新郎もしくは新婦名)様

個人宅に送る場合

個人宅宛てに祝電や弔電を送る際には「気付」を使用しません。お届け先の家主と受取人の名字が異なる場合は、宛名を以下のようにご記入ください。
「(家主の氏名)様方 (受取人名)様」

会社に送る場合

仕事関係で電報を活用するシーンとして、祝電や弔電を勤務先に送る場合があります。

祝電であれば、取引先の担当者がご結婚された場合、役員に就任された場合。
弔電であれば、担当者やそのご親族が亡くなった場合です。

このように勤務先に電報を送るときは気付を使って以下のように書きます。

「株式会社○○ 気付 (新郎もしくは新婦名)様」

「株式会社○○ 気付 (喪主名)様」

「株式会社○○ 気付 (故人名)様 ご遺族様」


なお、葬儀が「社葬」の場合、その会社の葬儀委員長や責任者宛に弔電を送る必要があります。会社に所属している方が宛名の場合は、気付を使わず、宛名は以下のように書きます。
「○○株式会社 故(故人名)様 (葬儀責任者名)様」

気付の書き方における注意点

気付を使うときの注意点についてもまとめておきます。以下に該当していないか確認して送るようにしましょう。

・「御中」「様」などと重ねて使用しない

NG例
株式会社〇〇気付 御中

OK例
株式会社〇〇気付

株式会社△△営業部御中


・「気付」の次に来る名前などは改行する

NG例
〇〇ホテル気付 電報 太郎 様

OK例
〇〇ホテル気付

電報 太郎 様


・個人の自宅に送る場合は「気付」を使わない

NG例
電報 太郎 気付

祝電 花子 様

OK例
電報 太郎 様方

祝電 花子 様

弔電の宛名のマナー

ここからは、弔電の宛名を書く際のマナーについてご説明します。

弔電は故人宛てではなく喪主宛に送るのが基本

そもそも弔電とは、亡くなった方のご遺族に対して弔慰を表すために送りますので、喪主宛に送るのが基本です。喪主が誰なのかわからず、確認する時間がない場合には「(故人名)様 ご遺族様」「(故人名)様 ご一同様」という宛名で送っても問題ありません。

喪主以外の知人に送りたい場合は、宛名は「(喪主名)様方 〇〇 様」とするとよいでしょう。

喪主名はフルネームを記載する

喪主名を宛名に記載する際には、喪主の「フルネーム」を記載してください。

葬儀場に弔電を送る場合、喪主名を苗字だけ書いて送るとトラブルになる可能性があります。葬儀場では同日に複数のご葬儀が実施されることもあり、同じ苗字の喪主が複数いるケースもあるのです。そのため、葬儀場の方が弔電の送り先を間違えないためにも、喪主名をフルネームで記載する必要があります。

喪主名が分からない場合はスピードを優先

一般的に、訃報が届いてからご葬儀が行われるまでには、あまり時間がありません。ご葬儀・告別式に間に合わせるために、できるだけ早く弔電を手配する必要があります。

また、葬儀場に喪主名を問い合わせても、個人情報保護の観点から教えてもらえない可能性もあります。家族関係から喪主が誰かを推測できるかもしれませんが、何らかの事情で別の方が喪主を務めている可能性もあります。

そのため、喪主名がわからず、調べている余裕がない場合には、「(故人名)様 ご遺族様」を宛名にして弔電を送ることをおすすめいたします。

差出人について詳しく書く必要がある

弔電では、宛名の書き方に注意するだけでなく「差出人名」の書き方についても注意する必要があります。

弔電を送るにあたって、弔電の差出人が喪主と面識がない場合、故人と差出人の関係性がわからず困惑してしまう可能性もあります。
先方に迷惑をかけないよう、差出人名には名前の他に、所属団体名や肩書き、故人との関係がわかるような記述をするとよいでしょう。差出人名の入力例としては、具体的には以下の通りです。
「〇〇高校 △△年卒業  山田太郎」
「株式会社デンポウヤ 営業部長 電報屋花子」


弔電の送り方のマナーについては、下記のページでも詳しく紹介しています。
【弔電の送り方】お悔やみ電報の宛名の書き方や基本的なマナー

祝電の宛名のマナー

結婚式の祝電を送るときの宛名の書き方とマナーについてご説明します。

基本的に旧姓で送る

既に入籍をして姓が変わっている場合でも、結婚式では「旧姓」で送るのが一般的です。祝電は旧姓で送る方が、新郎・新婦どちら宛てなのか分かりやすく、式場での仕分けもスムーズになります。

式場に送る場合は「会社名」「役職」は不要

会社関係や取引先の結婚式に祝電を送る場合は、宛先に会社名や役職を記載する必要は無く、新郎新婦のお名前だけで問題ありません。
ただし、差出人には会社名・役職名を記載することが一般的です。

祝電は前日までに届くようにする

祝電は、挙式日の2~3日前から前日までに届くように手配しましょう。
もし、当日に到着となりそうな場合は、式の始まる2~3時間前までには到着するようにしましょう。

また、前日に送る場合、式場がお休みで受け取ることが出来ないこともあるため、事前に式場に祝電の受け取りが可能か確認をしておくと安心です。

結婚式の祝電の送り方のマナーについては、下記のページでも詳しく紹介しています。
【祝電・結婚式の電報の送り方】マナーや文例もご紹介

まとめ:電報は宛名や気付の使い方に注意し、マナーを守って送りましょう

電報はお届け先の宛名の書き方一つにもマナーがあります。祝電や弔電を送るのは人生の大切な節目である場合が多いですから、失礼のないようにしたいものです。電報の気付や宛名の書き方については本記事が参考になりましたら幸いです。

それでも、自分で電報を送るのは不安だという方は電報屋のエクスメールにお問い合わせください。お電話やメールでサポートしていますので、安心して電報をお送りいただけます。

電報屋のエクスメールでご用意している電報台紙やギフト商品、電報の文例やマナー等については下記のページで詳しくご案内していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

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