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お悔やみの言葉は英語で何と言う?文例をご紹介

2024/03/23 更新日:2024/04/25
インターネット・SNSの普及や交通手段の発展により、海外に友人がいる方や、仕事で海外の方と親交を持つ人が増えています。その友人・知人から訃報が届く、ということもなくはないはずです。「海外の友達の家族が亡くなった。現地には行けないが弔意を示したい」「取引先の外国の方に英語で弔電を送りたい」と考えるものの、英語でのお悔やみの言葉がすぐには浮かばないという方もいるでしょう。

そこで今回は、英語でのお悔やみの文章の書き方やその文例、海外では広く信じられている宗教であるキリスト教における死生観、電報が海外に届くまでの日数、そしておすすめの電報の種類を紹介していきます。

英語でのお悔やみの文章の書き方

まず、英語でのお悔やみの文章の書き方の基本を解説します。

英語でお悔やみの文章を打つときは、時候の挨拶は必要ありません。日本語同様、まず初めにお悔やみの言葉を示します。
この後に、「驚きのあまり声も出ない」「とてもショックです」「自分も悲しいです」という気持ちを綴ります。この時、「(故人)は素敵な人でした」など、故人の人柄に触れることも多いようです。
そして、「ご家族であるあなた方に寄り添いたい」「何かあったらいつでも頼ってください」という相手に寄り添う言葉を添えるケースがよく見られます。

そして、英語でのお悔やみの電報・メールの場合は、単語の選択にも注意しましょう。
日本語で綴るときと同様に、「death(死)」などの直接的な言葉は避けるようにしてください。亡くなったことを表したいときは「pass away(この世を去る、亡くなる)」や「your loss(あなたの喪失)」などの言葉を使うようにします。
また、”feel”という単語は「感じている」と訳されるものですが、使いどころを間違えると相手を見下した意味になってしまうので注意が必要です。

海外での葬儀・英語でのお見送り・仏教(神道)以外の葬儀であっても、お悔やみの電報を贈ることは一般的です。また、かつては「メールでお悔やみの言葉を述べることは失礼」とされていましたが、現在ではその普及により、問題がないものと扱われるケースが多いといえます。
海外でも日本でも、お悔やみの電報・メールは、できるだけ早めに送るのが鉄則です。訃報を受けた段階で作り、すぐに送るようにしましょう。特に日本国内で作成して海外に送る電報の場合は、日本国内に送るときよりも時間がかかります。

お悔やみを英文で伝える際の文例

ここからは、英語でお悔やみを伝えるときの文例について紹介していきます。まずは英語の文章を紹介して、その次に日本語訳を記します。
日本語の弔電とほぼ変わらない表現もありますが、英語ならではの表現・キリスト教ならではの表現も見られるのが特徴です。

”I’m so sorry to hear of your loss. If there’s anything we can do to help, please let me know. We are here for you.”
「お悔やみ申し上げます。私たちにできることがあれば何でも言ってください。私たちはあなたのそばにいます。」

“My heartfelt condolences on the passing of your mother. May your mother find eternal peace in the garden of heaven.”
「お母様のご逝去に心からお悔やみ申し上げます。お母様が天国の楽園で永遠の安らぎを得られますように」

”My heartfelt sympathy in your sorrow. Please remember that you're not alone. My thoughts and prayers are with you.”
「あなたの悲しみに心からお見舞い申し上げます。どうかあなたは一人ではないことを覚えていてください。私の思いと祈りがあなたと共にあります。」

”May every consolation be given in your great loss. Please accept my deepest sympathy.”
「あなたの大きな喪失に、あらゆる慰めが与えられますように。心からお見舞いを申し上げます」

”I am deeply saddened by the news of 〇〇's passing. I pray from the bottom of my heart that he(her) may rest in peace.”
「〇〇さんがお亡くなりになったことを深く悲しんでおります。彼(彼女)の安らかな眠りを心よりお祈り申し上げます。」

”May the Lord bring comfort to you and the family you left behind. May love and peace surround you all.”
「旅立たれたお父様と、残されたご家族様の上に、主からの慰めが与えられますように。愛と平安が、皆様を包みますように。」

これ以外にも、もちろんさまざまな書き方があります。英文の弔電もオリジナルの文章で作ることができるため、故人との簡単なエピソードを添えるのもよいでしょう。

そのほかの英語のお悔やみの文例はこちら

キリスト教における死生観

上の文例を見た時、「日本語ではあまり見られない言い回しがよくある」と感じた人も多いのではないでしょうか。たとえば、「あらゆる慰めが与えられますように」「愛と平安が皆様を包みますように」などの表現は、日本ではあまり用いられません。よく見られるのは「ご冥福をお祈りします」という表現ではないでしょうか。

このような表現の違いは、キリスト教と仏教、神道などの「宗教の死生観の違い」によるものです。

仏教では、亡くなった人は「冥土」へ行き、四十九日間をかけて旅をして、本人の生前の行いや残された家族の供養によって審判を受け、死後の行き先(生まれ変わり先)が決まるとされています。この「冥土での旅路を無事に終えて転生できるように」=「死後の世界(冥土)での幸せを祈る」という意味を込めて、仏教では「冥福を祈る」という言い回しがよく使われます。そして、日本で広く信じられている宗教が仏教であるため、日本に住んでいる方は必然と「冥福を祈る」という言い回しを多く目にする機会があるのです。
※ただし、仏教であっても、一部の宗派ではこの表記は用いません。

また、神道の場合は、亡くなった人はすぐに神様となり、永遠に子孫を守るという考え方をとります。つまり、故人が「冥土」へ行くことが無いため、神道においても「ご冥福を祈る」という表現は適切ではありません。

そして、キリスト教の死生観は、仏教とも神道とも異なります。
キリスト教の場合は、亡くなった人はすぐに神の元に行き、その下で安寧を得ると考えます。亡くなった人は苦しみから解放されますし、人は肉体が滅んでもいずれ訪れる復活の日までを天国で安らかに過ごすと解釈しています。そのため、死ぬことは必ずしも不幸であるとはいえず、また命の終わりを表すものでもないと考えています。このような死生観であるため、キリスト教では「お悔やみ申し上げます」というようなお悔やみの言葉を使用しないケースもあります。ですが、故人との別れは残された遺族にとって辛く悲しいことであることに変わりはありません。亡くなったことを悔やむ言葉は避けた上で、残された人の悲しみに寄り添う言葉を伝えるようにしましょう。

「ご冥福」やそれぞれの宗教の死生観については、下記のページでも解説しています。
「ご冥福」の意味と使い方・使用を避けた方が良いケースもご紹介

海外に電報が届くまでにかかる時間は?

海外に電報を送る場合は、日本国内に送る場合に比べて日数が多くかかります。日本から日本国内に送る場合、電報は最短で当日に着きますが、海外の場合は比較的早い台湾であっても2日間かかります。アメリカは4日、ドイツは5日、イタリアは14日……と、日数がかかるので注意しましょう。また、土曜日や日曜日、祝日の配達には対応していない国もあるので注意が必要です。
加えて、国によってはそもそも配達がお引き受けできない場合もあります。海外への配達料の加算金額も、国によって異なるため注意してください。

個別の配達日数・土日祝日配達の有無・配達確認の可否・海外加算料についての詳細はこちら

ただ、弔事はいつも突然訪れるものですので、余裕を持って依頼することは難しいでしょう。訃報を受け取った時点で、現地の葬儀会場へ送ってもお葬式に間に合わない可能性や、到着がギリギリになりそうな場合もあります。万が一、お葬式が終わった後に葬儀会場に届いてしまった場合、受取人不在で日本に返送される可能性も考えられます。
そのため、間に合わないおそれがある場合には、葬儀会場に直接届けるのではなく、ご遺族の自宅へ電報を直接届けるようにしましょう。

英語でのお悔やみ電報~海外にも送れる電報を紹介

海外に送れる電報の種類は、日本国内でやり取りできる種類よりも少なくなります。今回は「海外に送ることのできる弔電のなかで、特におすすめのもの」をいくつかピックアップして紹介します。 「弔事に花を」という文化は世界各国・さまざまな宗教で見られるものですが、そのなかでもとりわけ「白い百合」はキリスト教とも関わりが深いものです。通夜や葬儀のときに出す不祝儀袋は宗教・宗派によってそのデザインが異なりますが(※すべての宗教・宗派に使えるものもあります)、白い百合はキリスト教の不祝儀袋でよく用いられる花でもあります。

こちらの電報台紙の「白い百合」は宗教・宗派を問わずに使えるものの、やはりキリスト教の方にはなじみが深いものだといえるでしょう。 上で挙げた「白い百合」は、「キリスト教の方が亡くなった場合に使えるものだが、ほかの宗教・宗派でも使える」というものでした。
対して、この「祈り」は、キリスト教の方にしか使えないものです。エンボス加工で描かれた聖書が印象的なこの電報台紙は、神の御許に旅立つ方へのお見送りにぴったりの台紙です。 「相手の宗教・宗派が分からない」という場合は、「ジョセフィンズガーデン」の台紙がおすすめです。野山や田園風景を想起させる植物が印刷されたボタニカルな柄のこの台紙は、非常に汎用性が高く、どのような宗教・宗派の人にもなじむものです。
また、立場を選ばずに出せるものであるため、「どのような弔電台紙を選んだら良いかわからない」と悩む方にもぴったりです。

まとめ

英語で弔意を伝える際は、日本語と同様に初めにお悔やみの言葉を示します。その後に、「あなたに寄り添いたい」「何かあったら頼ってほしい」という気持ちを添えると良いでしょう。
そして、もし相手の宗教がキリスト教である場合には、その死生観を考慮した「言い回し」を心掛ける必要があるので注意が必要です。

なお、海外に弔電を送る場合は、配達にかかる日数・土日祝日配達の有無・配達確認の可否・海外加算料についても確認が必要です。
電報屋のエクスメールでは、世界120カ国に電報の配達を行っています。発送自体は日本からになりますが、インターネットから申し込みができるので、アメリカに住んでいる方からイギリスに住んでいる方へ電報を届けることも可能です。直接弔問をするのは難しいけれど、お悔やみの言葉を届けたいという方は是非ご活用ください。

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