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枕花とは?贈り方のマナーと供花との違いを解説

2022/10/09 更新日:2023/11/08
お葬式には「花」を贈ることがありますが、お葬式に贈る「花」には種類があることをご存知でしょうか?
大きく分けると「枕花」と「供花」といった種類があります。
今回は「枕花」について、その意味や供花との違い、そして、贈り方のマナーを解説します。

枕花の意味

「枕花(まくらばな)」とは誰かが亡くなった際に、葬儀が終わるまで故人の枕元に飾られるお花のことを指します。
通夜を行う前から葬儀が終了するまでの間、故人のそばに添えられるので、遺族からいち早く訃報を受ける近親者の方や故人と特に親しかった方が贈ることが一般的です。
故人の枕元に供えるので基本的にはご遺族の自宅に贈りますが、亡くなった方が葬儀場にいらっしゃる場合は葬儀場へ贈ることもあります。

枕花を贈ることの意味としては、遺族の悲しみに寄り添って、一緒に故人を偲ぶという気持ちが込められているのです。

枕花と供花の違い

お葬式に贈る花には、枕花の他にも「供花」がありますが、「枕花」と「供花」の意味合いは大きく異なります。

「枕花」は故人の近親者や近しい間柄であった方が贈る花であり、控えめなサイズの籠花やフラワーアレンジメントなどで通夜の前から葬儀の終了まで故人の枕元に添えられるのが一般的です。

一方で、「供花」は故人にゆかりのあるかたであれば誰でも(遺族が許可すれば)贈ることのできる花であり、葬儀場にスタンドや花祭壇で飾られるのが一般的です。葬儀後は出棺前に参列者が棺に入れる別れ花として用いられることもあります。

「枕花」も「供花」も、いずれも「故人との別れを偲ぶ」という意味合いは同じですが、贈る人や用途には大きな違いがあるのです。

枕花の贈り方のマナー

枕花を贈るにあたっては、いくつか注意するべきポイントがあります。マナーを守って贈るためにも確認していきましょう。

ご遺族の意向を確認しておく

枕花を贈るにあたって、まずは、枕花を送ってもよいか、ご遺族の意向を確認しておくことが重要です。
最近では、家族葬など近しい人だけで葬儀を行いたいというご遺族も増えているため、枕花や供花、香典などを辞退されるケースもあります。その場合は、ご遺族の意向を尊重して枕花を贈ることは控えるようにしましょう。

ご遺族の了承を得られた場合は、故人の宗教や好んだ花を尋ねて花を選ぶと良いでしょう。
故人様がご遺族の自宅ではなく葬儀場にいらっしゃる場合は、葬儀場にも枕花を送ってよいか確認しておきましょう

枕花の花の選び方

枕花を選ぶときにはいくつか注意したいポイントがあります。

まず「故人の宗教」です。
宗教にあわせて適した花を選ぶようにしましょう。

・仏教:白菊やユリなどを主体とした淡い色の花
・新道:基本は仏教と同様で榊を供えることも
・キリスト教:カーネーションや蘭など外国の花が多い

その他の宗教の場合や、そもそもどの宗教であったのか不明な場合は、ご遺族に確認しておくことが重要です。

次に、「枕花の色」です。
枕花に用いられる花は「白系」が一般的ですが、アクセントカラーとしてピンクや紫、青などの淡い色を入れることがあります。
故人が好きだった花を贈ることもありますが、基本的には淡い色のものを選び、赤などの鮮やかすぎる色や派手な形状の花は避けてください。他にも、バラのようなトゲが生えた花や、香りが強い花は枕花としては相応しくありません。
また、白系のカサブランカや鉄砲ユリもよく使われますが、花粉が落ちやすい種類の花で、服に花粉が付着する可能性があります。このように花粉が落ちやすい種類の花は、事前に花屋で花粉を取ってもらいましょう。

枕花の費用

枕花の費用相場は、一基あたり5,000円~20,000円となりますが、15,000円を超えるフラワーアレンジメントは大きすぎて置き場所に困る場合もあります。枕花を送る際には置き場所や持ち運びについても考慮してサイズを決めましょう。
枕花を購入する場所は、フラワーアレンジメントを受け付けている花屋さんです。最近では、弔電とお供えの花を一緒に贈ることができる電報サービスなども増えています。弔電とあわせて枕花を贈りたい場合は電報サービスを利用するのもおすすめです。
枕花を依頼する際には予算とあわせて「枕花として贈る」ことを明言し、そのマナーに合わせてアレンジしてもらいましょう。

枕花を送るタイミング

枕花は故人の枕元に供える花なので、通夜の開始前までに送るのがマナーですが、送るのが早すぎると故人が亡くなるのを待ち構えていたかのような印象を遺族に与える可能性があります。少し時間を置いてから送るのがマナーとして好ましいです。

また、準備などで慌ただしくなる通夜の当日に枕花が到着するのは、ご遺族の迷惑になる可能性もあります。
そのため、枕花が到着するのが通夜の当日や通夜の直前になるような場合は、枕花ではなく葬儀場の祭壇に飾る供花として贈るのが良いでしょう。その他、初七日や四十九日に花を贈るという選択肢もあります。

弔電と一緒に贈ることも

弔電を送る際に、枕花として贈れるお花のアレンジメントを一緒にお届けすることもできます。

お供えアレンジのお花には、送り主の氏名を明記した立て札をつけられます。送り主の名前、もしくは複数名で共同で贈る場合は「〇〇一同」などと記載するのが一般的です。
弔電のメッセージに、「故人を偲ぶ思いで枕花を贈った」という旨も記載しておくと、よいでしょう。

【予算別】枕花として贈れるフラワーアレンジメント

電報屋のエクスメールでも弔電とあわせて贈れるアレンジメントフラワーを多数ご用意しています。その中でも枕花として贈れるお花を、価格帯別にご紹介していきます。

5,000円~10,000円の枕花

白系のお花を基調とした清らかな白上がりのアレンジで、お通夜やご葬儀、法要などお悔やみ事全般に送っていただけます。初盆や四十九日、一周忌までのお供えにも最適です。

10,000円~15,000円の枕花

白を基調とした季節の花々が故人様への感謝の気持ちを伝え、ご遺族の心を慰めてくれます。 白いお供え用の季節のお花をふんだんに使った上品なアレンジで、故人様とご遺族様へ哀悼の気持ちをお届けします。

15,000円以上の枕花

白いユリや季節の白い花が豪華にアレンジされていて、故人様への感謝の気持ちと偲ぶ想いを伝えてくれます。

まとめ:枕花はマナーに気を付けて贈りましょう

枕花は故人を偲ぶ強い思いをご遺族に伝えることができますが、マナーを守らないと逆に失礼にあたってしまいます。
枕花として必要なマナーは何なのかを明確に把握して、きちんと故人を偲ぶ思いをご遺族に伝えられるようにしましょう。

電報屋エクスメールでは、弔電と一緒に枕花として贈れるお供えアレンジのお花や、供花を贈ることもできます。
安心して贈ることができるように、マナーや確認事項などもご案内させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

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